鳥越八幡宮の社殿は本殿・拝殿・幣殿より成ります。
本殿は寛永15年の建立ですが、拝殿は少し遅れて元禄4年(1691)に二代藩主正誠によって建立されています。
本殿が華麗な彫刻や色彩に富む江戸時代初期の特色を有しているのに対して、拝殿は総素木造りの堅実な江戸中期の特色を示しています。本殿・拝殿ともに当地方における当時の建築技術の粋を伝える貴重な建築物として、昭和61年に国の重要文化財に指定されました。

本殿

 本殿は大型の一間社流造りです。屋根は茅ぶきでしたが、近年銅版ぶきに改められました。母屋は円柱、ひさしは面取角柱で、組物は出三つ斗、正面と背面の中庸に蟇股を有しています。妻は太い虹梁、大瓶束の力強い構成で、大瓶束には鬼面の彫刻が施され、梁は力士像の束で支えられています。懸魚の彫刻も華麗です。もとは内外とも丹や黒漆で彩色されていたようで、梁桁、柱の隅々にその跡が残っています。  →鬼面

拝殿

 拝殿は梁間二間、桁行三間の入母屋造で、前面には一間の向拝を有しており、背面に弊殿を突出させて本殿とつないでいます。柱は向拝部分以外は円柱です。正面と左右側面には切り目縁が巡らされています。組物は平三つ斗で、軒は一軒垂木のつくりになっています。


↑境内図    鬼面→